究極の実用腕時計とは

本当の意味で実用腕時計と言えるものはあるのでしょうか。

正確な時間を計時する、というのが時計に求められる絶対必要な条件です。これはどんな装飾を施した時計であろうと、シンプルな3針時計であろうと変わりません。

しかし、実際のところどんなに精巧な機械式腕時計も、電力を利用するクォーツ時計でさえも、日々時間を刻んでいくうちに、自然と誤差が生まれてきます。

これは時計の宿命とも言えますが、しかし、この時間のズレの克服さえできれば、電池交換やオーバーホールにかかる費用、手間は限りなくゼロに近くなります。

▼時間のずれをなくす。

これは文字にすると簡単ですが、実現するのはほぼ不可能と言われていました。

技術的には可能なのです。というのも地球を回るGPS衛星からの電波を受信すれば、地球上のどこにいても、正確に現在地の時刻を表示できるため、腕時計に衛星からの信号をキャッチし、時刻表示できる機能を備えさえすればよいわけで…。

しかし、これを実現するためには条件があるのです。

通常の時計の1000倍以上の必要な電力を、腕時計の中で作り出す、もしくは供給する装置を付けること。

一昔前に携帯電話がやたら大きかった理由は、これと同じです。電池がなかったんですね。

腕時計がバカでかかったら全く意味はありません。その時点で機能的ではないのですから。

▼セイコー「アストロン」

と、実現不可能な夢のように思われていたものが、2012年に誕生しているのです。

それがセイコーが開発した「セイコー アストロン 」です。

GPSモジュール、リング型高感度アンテナ、低消費電力の新型ICと3つの機能を独自開発し、時間を本当の意味で正確に刻む、究極の実用腕時計を世に送り出したのです。

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